howattoのチーズケーキシフォン -チーズケーキとシフォンケーキがまさかのクロスオーバー!?-
今までにあったようでなかった、
全く新しいシフォンケーキが、2019年、howattoで爆誕しました!
その名も
チーズケーキシフォン…!
このネーミングを見たとき、私の頭の中は大混乱。
え、チーズケーキなの、シフォンケーキなの…!?
どっちなのか、はっきりしてよっ(ぷんぷん)!
でも、目の前に現れた、淡い黄金色のシフォンケーキを一口かじれば、
私の脳内クーデターは見事に鎮静化されたのです…。
私が溺愛するhowattoのチーズケーキと、これまた愛してやまないhowattoのシフォンケーキが、見事にフュージョンしちゃってるじゃないか…(感涙)。
あのチーズケーキのレア感がシフォンケーキでも見事に再現できるのは、
howattoのシフォンケーキが独特のとろみとモイスチャー感を実現しているからこそ…!
どのシフォンケーキもおいしいことは当然でしたが、これは新たな名作シフォンケーキが産声をあげたことに違いはありませぬ。
しかし、なぜこの斬新なシフォンケーキを生み出そうとしたのか…、
howattoの裕美ちゃんに今回も興奮ぎみに取材をさせていただきましたので、裏話をみなさまに少々ご紹介しましょう。
前回の「チーズケーキ」のコラムでもご説明したとおり、チーズケーキは夏場の暑い時期に販売するのが難しく、涼しいときだけにしかお目見えしません。
でも、チーズケーキのファンは私のみならず、実は多い…。
そこで、時季を問わず一年通して販売できるチーズケーキ的なものを…と考えたときに、シフォンケーキでチーズケーキを再現できないかと考えたのがはじまりだとか。
ありがとう、howatto…。ありがとう、裕美ちゃん…。
(また出たよ、このフレーズ)
その発想に至ったことに、本当に感謝してもしきれません…。
しかーし!
その発想からとんとん拍子に開発が進んだのかと思いきや…、
チーズケーキシフォンの誕生までは苦労の連続だったのです…!
実はチーズも、一緒に入れるレモンの果汁も、シフォンケーキにとってはまさかの天敵!(特に柑橘系の成分がシフォンケーキに与える影響は以前の「いろいろシフォン」のコラムを参照されたし
生地をふわふわに仕上がらせなかったり、生地の中に大きい空洞を作ったり…と、 “いけず”な材料たちだったのです!
裕美ちゃん曰く「何度失敗したか…(涙)」。
しかし、ここであきらめないのがhowatto…いや、裕美ちゃんの執念なのであります(メラメラ…ってなんだか怖い?)!
レモンの量などを工夫するのはもちろんのこと、材料を入れるタイミングまで研究に研究を重ね、試作をすること数十回、構想から完成まで半年以上の時を経て、ついに我々の前にお目見えしたのであります!
これは裕美ちゃんがあきらめずに最後までやり抜いてくれた執念を賞賛せずにはいられませんよ…!
「シフォンというからには、howattoならではのふわふわしっとりした食感ははずせないし、チーズケーキを食べているような満足感も出したいし…、そのバランスはかなり考えました!」と裕美ちゃん談。
うんうん(激しく同意)、おかげさまでほんまに両方のいいとこどりしちゃってる、お菓子のニューウェーブが誕生だよ…!
さらに取材して仰天したことが2点。
このチーズケーキシフォンにはラム酒漬けのオーガニックレーズン(実は自家製!)が入っていることと、杏や甘夏といった季節のシロップを作って(わざわざ!)、表面に塗っていること!
チーズケーキにレーズン…?とちょっと構えちゃいましたけれど、食べて納得、こりゃ入ってなきゃダメだい!と思わせるコンビネーション。
言われなかったら気づかなかったと思うんだけれど、表面のシロップが季節によって変わってるというところにも、繊細なhowattoらしさを感じます(涙)。
これほどのひらめきと苦節とこだわりを背負ったチーズケーキシフォン。
私が感動したのと同様、多くのhowattoファンも瞬く間にそのとりこになっているようで、販売がないときは必ず「次はいつ?」などと聞かれることが多々あるらしく、
店頭に並んでいると、まずこのチーズケーキシフォンから一番に売り切れることが多いんだそうです。
私も、以前にこちらのシフォンケーキをホールでお友達のご出産祝いにプレゼントしたところ、ご家族みんなが大絶賛♪
「今度いつ食べられるんだろう…? いつでも売ってる???」と私に即尋ねてきてくれましたっけ。
今のところ、チーズケーキシフォンはコンスタントに登場していて、実は“レギュラーメニュー”にあたるんですが、季節のフルーツを使ったシフォンケーキも大切にしているがゆえ、毎回ラインナップに入れるということは難しいのが現状…。
でも、チーズケーキシフォンも、季節のフルーツを使ったシフォンも、
どっちも絶品だから反対に「あの子の次の登板はいつなんやろ…」と楽しみにしちゃえばオールオッケー!
次回はなんのシフォンケーキが登場するのかなぁ…と、ラインナップにワクワクしながら毎週楽しみに待つのも、howattoファンとしてはたまらない瞬間なのです♪
…と言いつつ、今度チーズケーキシフォンが販売のときは、やっぱり駆けつけないとな…などと思案中の私なのでありました…。
だって…、これ書いてたら、今すぐにでも3つぐらい一気に食べたくなっちゃってしょうがないんだもん…。
書いた人:板東悠希(Studio Bang-Do! ↵ スタジオ・バンドゥー)
徳島生まれの徳島育ち。
阿波弁と英語の“なんちゃってバイリンガル”。
屋号は「スタジオ」と銘打っていながらも手掛けるのは…
ライターとして雑誌(阿波おどりグラビア誌『阿波楽』)やwebサイト(瀬戸内Finder)の取材・原稿執筆をはじめ、
海外デザイナーやメーカーと日本企業とのやりとりの通訳・翻訳、アテンドをしたり、
日本の中小企業の輸出や海外展示会のサポートをしたり、はたまた、瀬戸内国際芸術祭2019のオフィシャルツアーガイドをしたり、
…と「スタジオ」っぽくない仕事ばかり。
…とはいえ、幅広いフィールドで活動中。
howattoのお菓子に出会ったときから、シフォンケーキもビスコッティも大好物となり、
新作のお菓子については、「連絡せずとも自動的に予約」を強制発動させることにしている。
おかげで、糖質制限ダイエットなど、考えたこともないし、考える余地もない…。