howattoのいろいろなシフォンケーキ -季節を感じるものから、ちょっと変わりダネまで-

howattoのいろいろなシフォンケーキ  -季節を感じるものから、ちょっと変わりダネまで-

『新鮮卵と牛乳のシフォン』は、
常にhowattoの店頭に並ぶ“エースで4番”的商品なのですが、「今週はなんのシフォンが登場するのかな…?」と私が常にチェックを欠かさないのは、フルーツや季節の素材を使ったシフォンです。

年間とおしてずっと同じメニューがあるわけではなく、そのときどきによってラインナップが変わるので、howattoの「スタメン」とは言えないのですが、
そのおいしさは「メジャーリーグからすぐに引き抜かれる」レベル(だからソッコーで店頭からいなくなっちゃう)と、私は表現したい(違うか)…!

…などと考えていると、
どれだけの子たちが、入れ代わり立ち代わりhowattoの店頭を飾ったのかが気になって仕方がなくなってきたので、
いままでに登場したシフォンの種類をhowattoの伊豆田裕美ちゃんに尋ねたところ、下記のとおりとなりました(五十音順にて)。

甘夏、甘夏と紅茶、甘夏とショウガ、甘夏と大吟醸、いちご、いちごと甘夏、
いちごと金柑、いちごと豆乳、いちごとヨーグルト、いちじくと梨と紅茶、
黄金桃とヨーグルト、カフェラテバニラ、キャロット、キンモクセイ、
栗、栗の渋皮煮、紅茶とジンジャー、紅茶と豆乳、紅茶と徳島の柑橘、
ココア、さくら、さくらと小豆、酒粕、さつまいもとりんご、塩、スモモ、
スモモと豆乳、チーズケーキ、チャイ、トマトと甘夏、梨と紅茶、夏みかん、
ネーブル、ネーブルと小夏、白桃、バジルとチョコチップ、はちみつレモン、
パッションマンゴーヨーグルト、バナナ、バニラ、ブルーベリーとヨーグルト、
文旦、抹茶、抹茶と小豆、抹茶のマーブル、マロンとエスプレッソ、
ミルクティー、桃とスモモ、ゆこう、ゆず、ゆずと大吟醸、ゆずと文旦、
ヨーグルト、りんごとレモン、令和、レモン、レモンとジンジャー

なんとその数、新鮮卵と牛乳のシフォンも入れると58種類!
バラエティ豊かだなぁ…と感じてはいたんですが、まさかここまでの数になるとは思いもよらなかった…!

どれもこれも、私はその字面を見ただけで
「食べたいっ!」と即反応させられるものばかりなんだから…、
howattoさんったらもう、罪作り…!

そんななかでも、私が思うhowattoのフルーツ系シフォンケーキの鉄板は「甘夏」や「文旦」などの柑橘を使ったものです。

シフォンケーキのレシピ検索をwebで行ってみたところ、だいたいヒットするのは、プレーンを筆頭に、ココアや抹茶、コーヒー、紅茶といった「フレーバー」系のものが多いことに気づきます。
フルーツを使ったものなら、バナナのシフォンなどはヒットしましたが、柑橘系のものってあまり見かけないんですよね。

その理由はどうやら、柑橘系の素材でシフォンを作ると、成分の関係で失敗しやすい(空洞ができやすい)んだとか。
つまり、柑橘系のシフォンを作るというのは極めて「難しい」んですって。
でも、みなさんご存じのとおり、howattoの柑橘系シフォンはそんなことを全く感じさせない最高の完成度。
それにはちゃんと理由があって、
柑橘類の入れる量やタイミング、他の材料との配合バランスなど、かなり研究し尽くしているからなんですってよ(やっぱり)!
ふんわりしっとり、howattoのシフォンの独特の食感とともに、さわやかな柑橘の香りが心を優しく癒してくれます…!

もう1つ、私の中で今年の大ヒットとなったのは「バジルとチョコチップのシフォン」。
「バジル」と聞けば、だいたいみなさん「ジェノヴェーゼ」を思い浮かべるのでは…?
つまり…、なかなかスイーツとは結び付かないですよね…?
はじめて裕美ちゃんからこのシフォン名を聞いたとき、
「おお…だいぶ大勝負の賭けに出たな…」と思いましたよ。
しかし! いざこちらのシフォンを食べてみたら…
「えっ、なんなんこれ、最高やん!」とそのおいしさに悶絶してしまいました。
フレッシュな自家製のバジルを使っているからこそ、かつ、分量が見事に計算されているからこそ、この素晴らしい仕上がりになっていると見た…!

バジルの香りは当然凛として際立っているんですが、 決して香辛料として強く主張することなく、ハーブのようなナチュラルなやわらかさを感じるんです。
さらに、このバジルのフレーバーが、チョコレートとピッタリ合う!
チョコレートもハードなチョコチップではなく、少しとろけた状態に仕上げられており、半生食感がバジルのアロマと相性バッチリなんです…♪

裕美ちゃんに取材してみたところ(恒例の)、このチョコチップも試作を重ねたうえで選ばれたもの。
焼いたときに程よい溶け具合に仕上がるもので、甘さもすっきりしたものをチョイスしているんだとか。
当然ですが、チョコチップもどれでもいいわけではないんだなぁ、これが!

…というわけで、howattoが編み出す素材のコンビネーションはあまりにもマジカル!
howattoの伊豆田裕美ちゃんは
実は美味しいお菓子を次々と生み出す魔術師なんじゃないだろうか…
と、最近疑いはじめたほど(結構真剣に)!

howattoのいろんなシフォンの一つひとつは、裕美ちゃんの研究と努力の賜物であることはもちろん、奇跡的ともいえる裕美ちゃんのひらめきから生まれる素材の組み合わせによって誕生していると言っても過言ではありません。
みなさんもぜひぜひ、ミラクルを感じながらじっくり味わってみてくださいね。


書いた人:板東悠希(Studio Bang-Do! ↵  タジオ・バンドゥー)

徳島生まれの徳島育ち。
阿波弁と英語の“なんちゃってバイリンガル”。
屋号は「スタジオ」と銘打っていながらも手掛けるのは…
ライターとして雑誌(阿波おどりグラビア誌『阿波楽』)やwebサイト(瀬戸内Finder)の取材・原稿執筆をはじめ、
海外デザイナーやメーカーと日本企業とのやりとりの通訳・翻訳、アテンドをしたり、
日本の中小企業の輸出や海外展示会のサポートをしたり、はたまた、瀬戸内国際芸術祭2019のオフィシャルツアーガイドをしたり、

…と「スタジオ」っぽくない仕事ばかり。
…とはいえ、幅広いフィールドで活動中。

howattoのお菓子に出会ったときから、シフォンケーキもビスコッティも大好物となり、
新作のお菓子については、「連絡せずとも自動的に予約」を強制発動させることにしている。
おかげで、糖質制限ダイエットなど、考えたこともないし、考える余地もない…。