新鮮卵と牛乳のシフォン-それは黄金色に輝く奇跡のシフォンケーキ-

新鮮卵と牛乳のシフォン-それは黄金色に輝く奇跡のシフォンケーキ-

howattoの看板商品といえば…
やっぱり誰もが思い浮かべるのはシフォンケーキでしょう!


正直に申し上げますと…
お菓子好きを自負する私(三度の飯はお菓子にしたいぐらい)でも、
シフォンケーキは「食べたいと思わない」部類のお菓子だったんです…。
というのも、一般的なシフォンケーキをイメージしたときに私の脳裏をよぎるのは


ふわふわで軽くて中身がほぼ空気の残念なお菓子(失礼)


というもので、かつ食感がパサパサ、ボソボソしている、
という印象しかなかったんですね。


でも、このマイナスの印象をすっかりひっくり返してくれたのがhowattoのシフォンケーキでした…!
初めて食べたときに、一口かじっただけで目を見開いて「モイスト!」と叫んでしまったことを今でも思い出します(笑)。


手に取ると、そのふわふわ感はまさに“シフォン”。
うん、ここまではどのシフォンケーキもだいたい同じだと思います。
でもね、一口食べると違いが分かるんです。


「パサパサ」なんていう言葉はhowattoの辞書には絶対に載ってないことは間違いない(笑)。 
しっとりしていてきめ細かくて、でも独特のとろみがあって…。
そう…! とろける食感なんです!
エアリーなのにモイスト。
私はこれを「howatto的シフォンケーキの絶妙な二律背反」と呼んでおります。


さて、そのhowattoのシフォンケーキの中でも、常にスタメンでいつもレギュラーなのが『新鮮卵と牛乳のシフォン』。


包みをほどくと、ふんわりと上品であまーい…、どこか懐かしさも感じるような、素朴だけれど魅惑的な香りがしてくるのです。
その香りに誘われて一口…、
そしてまた一口…。
ふんわり食感のなかに、控えめで絶妙なもっちり感もあるのがhowattoならでは。
甘さは自然ながらも、ちゃんと素材の味が活きているのが分かるんですなぁ。
甘さも風味も、繊細に微調整されていると見た…!
季節感のあるフルーツと合わせたシフォンも howattoの強力ラインナップで私は言わずもがなの大ファンなのですが、やっぱり忘れてはいけないのがこの基本のシフォンケーキ…ということを思い知らされるのです。


今回改めて、howattoの作り手=伊豆田裕美ちゃんに少し取材させてもらって分かったのは…


まず、「新鮮卵」と銘打っているだけあり、使う卵はいろんな会社のいろんな種類のものを試したうえで、 “卵力”が強くて風味もよく、理想の食感のものになるものを選んで使っているんだそうです。
たかが卵、されど卵。
卵で全然違う仕上がりになるそうで、味や香りはもちろん、きめ細かさや空気の含み具合も変わってくるんだとか。


さらに、メレンゲの状態でも違いが明らかに出る卵は、産みたてのものを焼く当日に届けてもらって、すぐにシフォンケーキにしているというのも知られざる真実。
そんな厳選した卵を、ホールシフォン1つにつき5個(!)
も使っていると聞き、ああ…、包みを開いたときのあの優しい香り、そして、普通のシフォンケーキよりも黄色が濃いと思ったのは、たっぷりの卵が理由なんだなぁ…と納得。
うん、もはやこれは黄金色だね。


卵、砂糖、小麦粉、植物油、牛乳、塩。以上!
え、これだけ!? 
と思わせるほどの原材料の潔さ。
裕美ちゃんの言葉を引用させていただくと、「卵そのもの、小麦粉そのものだけでは到達できない味わいと素材のおいしさを、食材を組み合わせて、混ぜて、焼いて…
という化学変化で引き出したのがこのシフォンケーキなんです」とのこと。


な…、なるほど…。
ここまでシンプルな原材料は私の自宅にも常備されていますが、おいしいお菓子を作ることは…
当然ですが私には到底不可能です(普通のお菓子でさえも無理だ)。


実のところまだ進化中だそうで、季節によって配合を変えたりもしている…
というたゆまぬ努力を感じる裏話を聞けば、神々しささえ感じるのがこのシフォンケーキなのです!


おお、これはもはやhowattoの化学変化が織りなす奇跡の御業…!
そんなシフォンケーキと巡り会えた私の、なんと幸せなことか…!


…と言いながら、カットのシフォンケーキを3口ぐらいで完食してしまう私を誰か止めてください…。
お願いします…。

書いた人:板東悠希(Studio Bang-Do! スタジオ・バンドゥー)

徳島生まれの徳島育ち。
阿波弁と英語の“なんちゃってバイリンガル”。
屋号は「スタジオ」と銘打っていながらも手掛けるのは…
ライターとして雑誌(阿波おどりグラビア誌『阿波楽』)やwebサイト(瀬戸内Finder)の取材・原稿執筆をはじめ、
海外デザイナーやメーカーと日本企業とのやりとりの通訳・翻訳、アテンドをしたり、
日本の中小企業の輸出や海外展示会のサポートをしたり、はたまた、瀬戸内国際芸術祭2019のオフィシャルツアーガイドをしたり、

…と「スタジオ」っぽくない仕事ばかり。
…とはいえ、幅広いフィールドで活動中。

howattoのお菓子に出会ったときから、シフォンケーキもビスコッティも大好物となり、
新作のお菓子については、「連絡せずとも自動的に予約」を強制発動させることにしている。
おかげで、糖質制限ダイエットなど、考えたこともないし、考える余地もない…。