シフォンケーキ、上から食べるか?下から食べるか? -人によって好みが分かれるみたいだけれど…?-
以前にも書いたとおり、私にとってのシフォンケーキは、
お菓子の中でも自分で買って食べるなんて考えられないもので、
まったく魅力のないパサパサした密度の薄いスイーツでした。
でもhowattoのシフォンケーキを一口食べたときに
「モイスト!」
という一言が口をついて出たほど、シフォンの概念を覆されたわけで…。
そこから一瞬にして、一人の女性(伊豆田裕美氏)が手掛ける
howattoのお菓子に魅了されてしまったのです…!
その衝撃の出会いから2年近く。
howattoの季節の新しいメニューが出るたび、また、全く新しい商品が登場するたび、
私は早速予約して購入し(というか、新商品は「オート予約」をお願いしています)、
いちはやく食べさせてもらっています。
どれを食べてものけぞるほど美味で、至福の時間に浸ることができるんですが、
やはりhowattoでもイチ押しとしているシフォンケーキは、
いまでもどんどん進化と深化を続けていると感じます。
ただ、howattoの作り手=伊豆田裕美氏(私の中では、a.k.a.スイーツの魔術師)にとって、
私の好みがどうしてもわからないと言われたことが一つあります…。
それは、私がhowattoのシフォンケーキを食べ始めてからほどなくして唱えはじめた「シフォンケーキの“上”部分最強」説(笑)。
裕美ちゃんも、裕美ちゃんの母上も、この「シフォンケーキの“上”の部分」は
あまりお好みではないとのことですが、私からすると信じられません…!。
と言いますのも…、
この「“上”の部分」は私にとって「最高に甘美な“とろとろ”」だからです。
もともとhowattoのシフォンケーキは、みなさんご存じのとおり、
独特のしっとり感ととろみが特徴で、そこに私が惚れ込んだわけですが…。
じ・つ・は…
シフォンケーキを焼くときに上になっている側には、
なんとさらにそのモイスチャー感が集中して、
とろとろの食感が残っているのであります…!
ホールでもカットでも、howattoのシフォンケーキを食べたことがある人は、
もしかしたら、上側と下側だとずいぶん食感が違うな…
と思った人もいらっしゃるかもしれません。
そこです、そこ! より水分が感じられる方が、私の「最高に甘美な“とろとろ”」です!
なぜ、上側部分がトロトロになるのかというと…
シフォンケーキは焼きあがると、型をひっくり返して冷やします。
そのときに中の水分が下(つまり、シフォンケーキの上側)に集まるのと、
生地の重みもあって、下になっている側が圧縮されてねっとりした感じになるんだとか(裕美ちゃん談)。
特にhowattoのシフォンはもともとモイスチャー感が多いので、
余計にとろとろ食感が集中するわけですな…!
ありがとう、水分…。ありがとう、重力…。
もうこうなったら、私はhowattoのお菓子と裕美ちゃんに感謝するだけでなく、
水分と重力に感謝しなくてはなりません。
だって、この“とろとろ”は、裕美ちゃんが計算して作っているものではないのですから…!
私はhowattoのシフォンケーキを食べるときはいつも
「この“とろとろ”がたまらんわぁ…」と思いながら食べるのであります。
カットのシフォンケーキを夫や娘と半分こするときも、
真ん中でシフォンケーキを横半分に割り、何も聞かずに私が“とろとろ”側をいただきます。
一人で全部食べられるときはどうしているかって…?
ふふふ。私はお楽しみを最後に置いておく派なので、“とろとろ”は最後の最後に。
じっくりいただくことにしております。
というわけで、howattoのシフォンケーキのしっとり感やとろっとしたところが好きな方は、
今度味わうとき、ぜひ「上側」のことを意識して食べてみてください。
もっとレアでクリーミーな口当たりとお味に気づくはず…!
これでさらなるhowattoのシフォンの楽しみ方を知ってしまえば、
きっと新たな悟りを開いてしまいますよ…!
書いた人:板東悠希(Studio Bang-Do! ↵ スタジオ・バンドゥー)
徳島生まれの徳島育ち。
阿波弁と英語の“なんちゃってバイリンガル”。
屋号は「スタジオ」と銘打っていながらも手掛けるのは…
ライターとして雑誌(阿波おどりグラビア誌『阿波楽』)やwebサイト(瀬戸内Finder)の取材・原稿執筆をはじめ、
海外デザイナーやメーカーと日本企業とのやりとりの通訳・翻訳、アテンドをしたり、
日本の中小企業の輸出や海外展示会のサポートをしたり、はたまた、瀬戸内国際芸術祭2019のオフィシャルツアーガイドをしたり、
…と「スタジオ」っぽくない仕事ばかり。
…とはいえ、幅広いフィールドで活動中。
howattoのお菓子に出会ったときから、シフォンケーキもビスコッティも大好物となり、
新作のお菓子については、「連絡せずとも自動的に予約」を強制発動させることにしている。
おかげで、糖質制限ダイエットなど、考えたこともないし、考える余地もない…。