howattoのプレーンビスコッティ -それは本場イタリアのビスコッティを凌駕してしまった…-

howattoのプレーンビスコッティ -それは本場イタリアのビスコッティを凌駕してしまった…-

ふわふわでしっとりとしたシフォンケーキとはまさに対極。
カリッカリで香ばしい、小さなビスコッティは
howattoの看板商品シフォンケーキに負けずとも劣らない存在感を放っていることを
みなさんご存じでしょうか…?

そもそも、ビスコッティはイタリアのビスケットの一種で、
生地をなまこ形にまとめて一度焼いてから、厚さ1~2cmにスライスしてもう一度焼いて仕上げたお菓子。
結構固いので、コーヒーやワインに浸す食べ方も一般的とされています。

そんなイタリアのビスコッティは、硬いわりにボソボソしている食感。
おいしいといえばおいしいけど極めて普通のお菓子で、
決して「絶品で特別なお菓子」というカテゴリーにはあてはまらないはず…。

でもね…。
このビスコッティを、イタリアのものよりも何十倍も(いや、何百倍もと言ってもいい)、
howattoが極上のスペシャルなお菓子に仕立て上げてしまったのです!

一口かじれば、まずはカリカリの軽やかな歯ごたえに目を丸くするほど驚くし、
アーモンドのとてつもない香ばしさがほのかな甘みと相まって、
官能的なほどに味覚を刺激してくれる!
小さな“ノーマーク”だったお菓子に、五感は完全にノックアウト…!

…これが、私がはじめてhowattoのプレーンビスコッティを食べたときに受けた衝撃でした
(シフォンケーキに続いての、嬉しい衝撃!)。

そこで、howattoの伊豆田裕美ちゃんに取材をして分かった
このビスコッティの知られざる真実をシェアしましょう
(どれを聞いても目からウロコ)!

まずは、やっぱり原材料。
howattoのビスコッティがイタリアのものと全然違うところは、生地の密度なんです。
これは焼き方にも理由があるのですが(それは後からじっくり説明します)、
ベーキングパウダーや重曹といった膨張剤を使っていないというのも1つの理由。

小麦粉、アーモンド、卵、きび糖、植物油。
この5つだけしか使っていません。
でも、小麦粉は国産のもの100%で、ほどよいサクサク感を出すために選びぬいたものだし、
きび糖も同じく国産のものをチョイスし、コクや旨味を演出。
植物油さえも国産で、軽い食感と後味の軽さを実現させています。

あと、忘れてはいけないのがアーモンド!
ビスコッティに入れる前に、ホールアーモンドを香ばしくローストし、ほどよい大きさに刻んでから生地にイン!
ああ、納得…! 
だから一口食べただけでも、アーモンドの香ばしさが私の味覚に訴えかけてくるのね…!

そして、私が気になっていたビスコッティ1枚1枚の薄さの秘密はというと…。
howattoのビスコッティの厚みはイタリアのものと比べると
半分から3分の1程度しかないんです。
実は、作り始めた当初はもっと分厚かったんだそうですが(それも食べてみたいけど)、
理想的な独特の軽い「ポリポリ食感」のために、できるだけ薄くしているのがその理由。
なるほど、「ギリギリの薄さ」で攻めてるんですね…!

でも、やっぱり一番のポイントは焼き方!
howattoのビスコッティは、
二度焼きどころか三度焼きすることもあるんだとか(ドッヒャー)!
なまこ型にして焼いた後、スライスして再度焼く…
ここまではどのビスコッティも同じです。

ここからがhowattoならでは。
さらに1枚1枚をひっくり返して焼いて、色を均一にするとオーブンから取り出し、
1枚ずつ軽くトントンと叩いて、裕美ちゃんが音を確認するんです…!
耳で音を聞き分け、まだ水分が飛んでいない鈍い音がするものは再度オーブンへ。
焼けたものは取り出して、焼けていないものは焦げないように何度もひっくり返してじっくり焼く…
と、とてつもなく涙ぐましい職人技をもって完成していたんです…!

もはや、「恐るべき」と言っても過言ではないhowattoのこだわりと追求…。
それがビスコッティのおいしさとなって、食べる人の五感に訴えかけてくるわけですね
(こうやって書くと怖い…?)。
そのおいしさはシフォンケーキと同じく、脳に深く刻まれるレベルですので、まだ食べていない方はぜひ体感してみてください!

ちなみに私、howattoのビスコッティを前にすれば、
あまりのおいしさに2袋ぐらいは(もっとあったとしても全部)一瞬で食べてしまうぐらい、
自分の欲望にあらがえません…(汗)。
これも私の脳みそにしっかりとインプットされている、そのおいしさの記憶ゆえ…ですね。

 


書いた人:板東悠希(Studio Bang-Do! ↵  タジオ・バンドゥー)

徳島生まれの徳島育ち。
阿波弁と英語の“なんちゃってバイリンガル”。
屋号は「スタジオ」と銘打っていながらも手掛けるのは…
ライターとして雑誌(阿波おどりグラビア誌『阿波楽』)やwebサイト(瀬戸内Finder)の取材・原稿執筆をはじめ、
海外デザイナーやメーカーと日本企業とのやりとりの通訳・翻訳、アテンドをしたり、
日本の中小企業の輸出や海外展示会のサポートをしたり、はたまた、瀬戸内国際芸術祭2019のオフィシャルツアーガイドをしたり、

…と「スタジオ」っぽくない仕事ばかり。
…とはいえ、幅広いフィールドで活動中。

howattoのお菓子に出会ったときから、シフォンケーキもビスコッティも大好物となり、
新作のお菓子については、「連絡せずとも自動的に予約」を強制発動させることにしている。
おかげで、糖質制限ダイエットなど、考えたこともないし、考える余地もない…。